この期に及んで ~一日目終了~

自習室からそそくさと帰ろうとする中2コンビを引き止め
即席諮問試験(れいめい塾塾頭中山先生の真似事)

完璧だという二人の自己申告は全くあてにならなかった。

社会ワークは1問1答しか暗記していない
英単語は綴りがあいまい

僕「前は100個ある単語を10個しか覚えてなかったけど80個覚えるようになったから立派や。でも、覚えてない20個の単語がテストに出たら頑張ったことは点数にのらへんやろ。努力をしたのに…
中途半端なのはあかん。100個あったら100個覚えよう。そしたら必ず頑張りが報われるから。」

うちに来るまでテスト勉強をせず、テストの点数が30点程だった二人
今では、5科目のうち、数・英・社で85点以上を取る実力をつけてきたその二人を諭す。

僕「あと15分、自習室で社会のワークと英単語の暗記を完璧にしておいな」

…二人が自習室をでたのはそれから45分後だった。

僕「よっしゃもう1回確認させて」

僕の質問に時には頭を抱えながら、しかし確実に正しい答えを言ってくれた。

15分という僕のセリフの表面ではなく、確実に暗記をしなければならないという真意を読み取ってくれた二人

最後は握手してしまった