毎日クルマ停まっとるやん

17時から22時で通常授業

テスト返却がぼちぼち
一志の三年は試験を受けていない生徒がいるようで
テストがまったく返却されていない様子

一志の三年生は期末考査まで時間があるため
受験勉強の進捗度確認を行なう
「何をやったらいいかわからない」

という受験生の永遠の悩みを各生徒が抱えている様子

ということで各生徒に受験勉強の指示を出していく

どこまで食らいついてくるだろうか

明日も17時から通常授業

……………………

今日は自分の友人の話

僕は人に恵まれている

この塾を始めた大学時代も

同じ志を持つ昔からの幼なじみ達や津高校の友人たちが講師として助けてくれた

そんな友人たちの中でも義理人情に厚い友人がいる

地元一志で一緒に生まれ育った友人だ

特に僕を含めた4人組で仲良くしていた地元の友達がいる

そのうちの1人がつい先日短い生涯に幕を閉じた

彼との友人関係は小学生の時に加入していたサッカークラブから始まった

運動神経が悪く、サッカーも下手くそな僕は
小学時代の同級生の中ではどこか軽んじられ浮いていた存在だった

下手なプレーや失敗をした時には
空気をごまかすためによくふざけた行動をしていた

そんな状況で
僕をけなすことなく、いつも「早ちゃんっておもしろいよな」と優しく接してくれていたのが彼だった

彼は小学生にして身長が160センチを超えており
中学時代にはトレセンには呼ばれるような
いわゆる上手にな選手だったにも関わらず
驕りがなく温かい存在で僕がサッカー続けられる理由となった存在だった

中学に入学後サッカーを挫折して違う道に進んだ時

ある夏の暑い日に、偶然サッカー部の同級生たちが部室の前ので昼食をとっていた

彼の前を偶然通りかかった時に
「弁当めっちゃ美味しそう」と
僕が言うと

彼は「早ちゃん僕のおかずの焼き肉少し食べる?」
と限られたおかずの中でも貴重な焼き肉を僕に分けてくれた

別の高校に進学した後
高校の最寄り駅が同じだっだので帰りが同じ時は電車の中でしょうもない話をした

僕が大学入学後も
毎週のように休みは一緒に遊んだ

安い値段でできるだけでかいパンを買い
昼食代を浮かすために図書館に眠りに行った程
お金に困っていた僕を

高校卒業後社会人として働いていた彼は
車を出し
恥ずかしい話お金も出してくれていた

初任給をもらった時に
彼にお礼としてしゃぶしゃぶをご馳走したが
そんなちっぽけなお礼では足りないほどの助けをもらった

塾を経営しながら銀行員しているとき
公共交通機関で通勤するルールを面倒だと僕がいったとき
かれは職場が近いからという理由で

車で送迎をしてくれた

彼の口から誰かの悪口も聞いたこともなかった

数え切れない助けに対して

なんの恩返しもできないままの別れとなってしまった

そんな彼のここ最近の口癖は

「早ちゃんの塾の前を通ると、日曜日もいつでも早ちゃんの車停まっとるよな。いっつも仕事しとるやん。忙しそうやから遊ぶのも誘いづらいんさ」

だった

今回の件で
久しぶりに授業があるタイミングで塾を抜け出したよ

こういう形で
彼の口癖が実現していない状況を作り出したこと

本当にごめん

それよりもありがとう

また会う日まで

そして彼の口癖が今後も実現できるように
彼との時間を差し置いて捧げたこの塾での今までの時間が実のある時間になっていくように

日々の仕事に取り組んでいこう

ありがとう